ナマステ!!
お久しぶりです、東京ひかりゲストハウスのイサです。
少し間が空きましたが、再びの、ネパールの話です。
ネパールでのトレッキングって、どんな感じ?
ツアー会社の宣伝のようになってしまいますが、「ネパールでのトレッキング」は、本当に楽しいですよ。元々はヒマラヤ登山の、比較的簡単な山麓歩き。ベースキャンプまで到達するための登山隊の手段であったものを、それ自体を目的として、より一般化したもの。
ベースキャンプから山頂までは、専門的な登山技術や雪山装備等が必要になることが多く危険性も格段に高まる一方、トレッキングにはそれらは通常はいらない。ネパールでは、村から村を結ぶ生活道をトレッカーが使わせてもらっている感じ。年々開発が進んではいるけれども、車が通れない道を歩くのがほとんど。当然、車が通る道は、歩いていてもあまり楽しくない(デコボコの激しい道は、車に乗っていると内臓がひっくり返りそうで、歩いたほうがましの時も)。
村から村を巡り、雄大なヒマラヤの高峰の景色を楽しみながら、ゆっくりと歩いていく。タイムスリップして、江戸時代?の宿場から宿場を、峠を越えたり、川を越えたりしながら歩く感じかな。各村には、安宿があり、簡易なベッドと料理が提供される。料理は奥地に進むほどダルバート(ネパールの豆カレーとごはんの定食)など、現地の人が食べるものと同じになってくるが、結構レパートリーの幅は広い。
途中には宿泊はできない小さなバティ(茶店)があったりして、荷物を降ろしてお茶を飲んで休憩することができる。
「ディディ(お姉さん)! ドゥーチャ(ミルクティー)ディノス!(ください)」
と覚えたばかりのネパール語使ってみると、結構通じてうれしくなる。ネパール語は、語順が日本語と同じなので、つぎつぎと覚えた単語を並べていくと、立派な文章となり通じてしまう。
1人でもグループでも行けるが、トレッキングエージェントを通じてガイドを雇ったり、ポーター(荷物を背負ってくれる人)を雇ったりして楽に行くこともできる。また、エージェントを通さず個人的にガイドを雇うこともできる。日本とは大きな物価差、賃金格差がある為、至れり尽くせりの日本では考えられないような大名トレッキングも可能(生まれた国による経済的な格差には考えさせられる)。
ネパールでは、トレッキングのエリアに入る為には、トレッキングパーミットという許可書が必要。個人で申請取得することもできるし、エージェントに依頼して手間を省くこともできる。期間は、それこそ日帰りから1ヶ月ぐらいまで、いろいろなコースがある。できれば、最低3泊4日位の日程が取れれば、結構楽しめる。季節は、夏のモンスーンのため雨季になる6〜9月を外した、秋(10〜11月)や春(3〜5月)が最適。寒いのと奥まで行くと雪の影響が出るけれども、冬(12〜2月)も空気が澄んでいて綺麗。
何で楽しい?
毎日自分の足で歩く。
車やバス、電車、飛行機などでなく、基本的に車が通れないところを自分の足で歩く。ただ、それだけでも十分楽しい。
村から村へ、現地の生活が垣間見え、また、触れ合うこともできる。奥地に行くと村というより山小屋に泊まる感じになるが、標高の低いところは現地の人達の生活が質素ながらも、観光抜きで成立している。
夜は娯楽が少ないので、皆でお酒を飲んで歌ったり、踊ったりすることも。ガイドを雇うと(そのガイド次第の面はあるが)、現地の状況をとても分かりやすく伝えてくれる。ガイドの話はとても興味深いし、何よりも先ず、目の前のガイドというネパール人と身近に接することができる。
老若男女問わず、日本で特に山登りに興味がないという人でも、歩いているだけできっと楽しくなるネパールトレッキングをお薦めします!
我が家では、ゲストハウスをオープンする前のリノベーション中に、私たち夫婦とユミコの父母(当時71歳)、子供(12歳、9歳)の計6人で、4泊5日のプーンヒル(3,201m)へのトレッキングを楽しんできました(娘は、高校受験勉強の為お留守番)。丁度お正月でしたが、空気が澄んで、とてもよくヒマラヤの高峰が見えました(父母は「冥土の土産が出来た」と言って喜んでいましたが、子供は「・・・・」な感じでした)。
最後に、標高3,000m以上に行くときは、高山病に注意して私みたいにならないように!
もしなったら、迷わずひたすら高度を下げよう!