第四回 座談会「小ゲストハウス業をしていて、よかったなぁ〜と思うこと」

【今回の座談会メンバー※登場順
タク(YAWP! backpackers)
ユカ(328 HOSTEL&LOUNGE)
ユミイサ(東京ひかりゲストハウス)
ケイ(コマツヤ)
ユリ(墨田長屋)
トシ(ゲストハウス扇子)

 

タク:第四回座談会も、メンバー7人、漏れなく元気に全員参加です! 最近は前・後編に分かれる長いものばかりだったので、今回は短めに行きましょう!!

皆 :そうですね〜

タク:訪日観光客数が減少に転じて、最近の宿業界は景気が悪ぅ〜くて気が滅入るので、あえてテーマは明るく「小ゲストハウス業は、ここがいい!」にします

皆 :は〜い

タク:ではさっそ・・

ユカ:休みたいときに休める!

タク:すぐに出た! 早いっ(笑)!!

ユミ:でも休むと収入減る!

イサ:休日がとりやすいのは、本当にいいです

ケイ:休みをいつにするか、何日とれるかを自由に決められますよね!

ユリ:私は今、来年の休みの時期を探ってますw

ユミ:お客さん少な目の時を狙って休むから、航空券などやっすい時期に旅行に行けますよね。その分、正月やGWはフル稼動!

タク:僕は逆に、安いチケットを見つける→買っちゃう→その期間は休む!と決定・・のタイプです

皆 :笑

トシ:みんな計画的に休んでるんですねぇ。うちほとんど休んでないっす

タク:えぇ!? 欲しくないんですか? 僕なんて休みが明けたらすぐに「次まであと何日だ!」と数えますけどね(笑)

トシ:休みたいですよー

イサ:休まないと、身体がもちませんよ

トシ:ですよねー。しかし、うまくタイミングが合わなくて・・

ユカ:トシゾーさんは、それくらいゲストハウス業が好きってことで・・・

ユリ:働くのは、楽しく休むため!

皆 :その通り!!

タク:さすがは、小宿オーナーの集い! ユルい(笑)!!

 

タク:休みたい時に休める、といえば一日の業務の中でも。「決まった時間にこれをやらなきゃいかん!」がほぼないのは、いいですよね

ユカ:マイペースでいられる、的な・・・

タク:皆さんは何時に何をやる、とか決めているんですか?

ユミ:12〜16時掃除

トシ:17時までお掃除

ユリ:11時から15時掃除

タク:あ、そこはきっちりなんですね。例えばアウトがゼロの日でも、ガッツリやるんですか?

ユカ:やりますよー

ユリ:水回りとかはガッツリ

ユミ:みんなシャワーやトイレ、使うでしょ?

トシ:トイレ、シャワールーム、ごみ箱、床掃除はしますねー

タク:ゲストがゼロの日は?・・・あ、ボケです・・・

ケイ:ウチはわりと臨機応変です

タク:やっと僕と同じタイプがいた!

ユミ:綺麗か汚いかを見る目がないと、結局掃除ってダメですよね! やっつけ仕事じゃダメ

ユリ:積み重ねだと思います

タク:・・おそらく女性オーナーの方が、その辺の意識が高い傾向があるかと・・・

ケイ:僕も甘いところや、気づいてないところがあるかなと思います

ユミ:綺麗にしたばかりの空間でお茶する時間は、格別ですよ! 自分の宿って、自分仕様にしているので、居心地がいいんですよ。お客さんがいない共有スペースでゴロゴロするの、たまらん!!

タク:あぁ、僕も深夜にゲストが全員寝た後で独り、リビングでゆったりするのが、至福の時間です

ユカ:おぉー、私は実はそれはあんまりないですね〜。私はどうしても職場感覚なんですよね、宿は・・・

ユリ:わかります

トシ:自分もそっち寄りかな

タク:あら、このギャップは面白い。それぞれで全然違うんですねぇ

 

ユカ:ゲストの方から色々な話を聞けるのもいいですよね、この仕事

タク:例えば香港のデモの件とか、中国人の意見も香港人の意見も聞けて、参考になりますよね。フラットに世界を見られる

ユリ:様々な意見が聞けて面白いけど、自分は考えてないな〜と感じたりもします

タク:日本が世界からどう見られているかを知られるのもいいですね。日本について聞かれることが多いから、この国の文化や歴史をもっと勉強しなきゃ、となりますよね

イサ:質問されたら、日本のことをあわてて、ググってます

タク:ググりますか!!

ケイ:でも意見とか求められたらどうするんですか? 「韓国についてどう思う?」とか

イサ:意見は、意見で言いますよ。欧米系からは、よく求められますね

ユリ:総理の話とかも。アメリカの政府系で働いている男性に、聞かれました

タク:「アベってどうなの?」的な質問は多いですよね

ユミ;「今の総理大臣はいい奴か?」みたいな

ユカ:へぇ〜、聞かれたことない・・・。そんな話題

トシ:トランプ大統領のほうが話題に出る・・・

タク:トランプは鉄板! ただしゲストは主に旅人だし、批判的な意見ばっかりですね

イサ:アジア系のゲストは、政治の話はこちらから振らない限りは、あまりないかな

ユミ:今は香港、熱いですね。なんとかしてあげたくなる

ユカ:以前、台湾の子と中国の子が仲よさそうに話していて、その後、私が台湾の子と雑談していたら、「あの子、中国人だから・・・」とかはじまって、なんか現実を見た感あり

トシ:うちはゲストから振られない限りは、あえて聞かないかな

タク:おそらく、みんな基本はそうですよ。しかし、しょっちゅうそんな話題になります

 

タク:そういえば先日の台風で、以前ウチに泊まった韓国人ゲストから「大丈夫かい?」と連絡が来ました

ユミ:そういうの、ありますよね。この仕事を始めて、外国人の友達が増えたな〜

トシ:友達になりやすい環境ですよね

ユリ:泊まってくれたゲストに会いに、私は来年、ヨーロッパに行こうと思いますー。チケットが安い時を狙って!

 :わぉ

タク:僕も以前、旅先でゲストと再会しましたが、これってなんというか、この仕事の特権ですよね

ユリ:ですねー

タク:この仕事で最高なのは、【従業員←→顧客】の関係性でなくていい、ということですよね。これは日本人ゲストにはたまに成立しないけど

ユミ:対等でいると、お互い嘘っこなしになるしね

ユカ:わかります〜

タク:もちろん最初から“友達ヨ!”ではありませんが、“お客様ァ〜!m(_ _)m”でもない。ゲストにも、そこは理解してほしいですね

トシ:ですねー。そういう風に思ってもらえると嬉しいです

ユミ:というか、この対等なやり取りの心地よさを、楽しんで欲しい!

 :その通りです!!

 

タク:今回は、こんなもんですかね。最後にブッチャケ、僕は旅に出る際には、費用をまるっと経費で落としておりまして。“研修費”とか言って(笑)。「ワシは旅人宿を経営しとるんじゃ。実際に旅先で泊まった宿では、主と話したりしとるけんのぅ!」というロジックで、「この仕事でラッキー!」なわけですが。皆さんも同じですか?

皆 :・・・・(ノーコメント)

 

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