「いったいどこで、化粧をすればいいんですか?」
ゲストハウスを始めて三ヶ月くらいすぎた頃、深夜にタクシーで来られたスーツ姿の女性ゲストに、そう怒られてビックリしました。きっとこの方は、うちを女性専用のカプセルホテルだと勘違いしていたのだと思うけど、こちらから提供できるものは、男女兼用の洗面台と鏡しかありません。「こちらでお願いします」とご案内はしたものの、新築の豪華なパウダールームを想像してきたに違いないこのゲストさんの残念そうな表情をみて、答えたこちらも、胸の奥がチクチクと痛みました。
ここまで色々とずれていなくても、“初めてのゲストハウス滞在”の女性が一番戸惑うことって、女性専用のお化粧室がないって部分だろうなぁ・・・と、その設備を設けていない私は思います。最近は、個人経営のゲストハウスでも、女性に特別な配慮がなされている施設さんが増えてきていて、女ドミ内にパウダールームを用意していたり、なんなら化粧水などを置いてくれているやさしいところもあるから、そこがどうしても気になっちゃうって女性は、そういう施設さんを探していただければ・・・と思います。
ところで、ゲストハウス初心者の方の「いったいどこで・・・」シリーズ。 同様に「いったいどこで着替えるんですか?」とかもありがちです。ゲストさんには、「着替えはお部屋でも、シャワー室(鍵かかります)でも、トイレでもOK。お化粧は、洗面でもキッチンでもラウンジでも、お好きなところで・・」と答えますが・・・。
では、そんな自分はどこでやっているのか? 私は、ベッドの上で着替えもお化粧も、両方こなしています(女ドミに宿泊した場合)! あれ? なんかちょっとドヤ感ありますか? すみません。なんて宣言しちゃう私でも、初めてゲストハウスを利用したときには、「今日あったばかりの人の前で、すっぴんにスウェット1枚で歩くなんて・・・」とか、「ミックスドミトリー? え、え、どうしよう」などと人並みに思っていましたから、初めて来る方が戸惑われるのは本当によくわかります・・・。
わかるんですが、どんなにシャイなお嬢さんでも、数をこなすとなんとなーくコツを掴めてくるものです。ちなみにうちも、他のゲストハウスさん同様、就活生にも利用していただいていますが、彼ら彼女らは、きちんとスーツを着て、ばっつりメイクして出かけて行きますよ。特にうちに多いエアラインの就活生なんかは、髪の毛を一糸乱れぬお団子ヘアにして、出て行ってますから・・・。
ゲストハウスでは、やろうと思えば何でもできる、、、、そういうことです。
というわけで、ゲストハウスといったいどこで?
はい、それは It depends on You !!!!