おかえりびと

ゲストハウスと、2段ベッド

 

先日、宿泊してくださったゲストから「こんなかわいいカプセル、泊まったのはじめてですぅ」という、お褒めの言葉をいただいた。

カプセル? か・ぷ・せ・る!? カープーセールー???

頭の中を3回くらい??? が飛び交ったけれど、私もすでにこの商売、6年目に突入している身。「そうですかぁ・・・ありがとうございますぅ」と、満面の笑みでお返事をした。かっこドヤ顔、かっこ閉じ(笑)。

 

私は自分の宿を始める前の約一年間ほど、羽田空港内にある「コンパクトホテル」で、アルバイトをしていた。皆さんには「コンパクトホテル」ってなんぞや? だと思うが、言うなれば天井高がきちんとある「カプセルホテル」のこと。その時に聞きかじった知識によると、「カプセルベッド」という名称は、大阪万博のとき に「コトブキシーティング」という企業が、初めて作ったベッドから由来しているとのこと。気になった方は、https://capsulebed.info/ をご覧ください。

さて、このカプセル。こういう形状になっているものは、宿泊業界では”ポッド型”と言われていると思う。前述のコトブキさんのような合成樹脂製のものでなくても、入り口が蜂の巣状になっていて、正面から「どっこらっしょ」と寝床に入る。頭の部分(いや足でもいいんですが)以外は、三方向が壁になっていて、プライバシーが完全に守られる。これがポッド型という、カプセルホテルでよく見る形。

いつの頃からか、こういうポッド型を手作りした2段ベッドが、ゲストハウス業界でも主流になってきたように感じている。「おかえりびと」に参加している宿で言うと、「YAWP!backpackers」さん、「ゲストハウス扇子」さんがこの形式。

では、うちの施設はどうなのかというと、私は圧迫感があるのがどうも苦手なので、昔ながらの横型の2段ベッドに、カーテンをつけてプライバシー対応、という形をとらせてもらっている。風通しはいい。しかし、所詮はカーテン。遮音性に関しては、やはり「ポッド型」にはかなわない。で、それらを折衷しているのが、昔ながらの横型ベッドの半分が板張りになっており、半分がカーテンで、カーテン部分の横から入る形。これを採用しているのは、「墨田長屋」さん。

 

ゲストハウス未経験の方々は、たかが2段ベッドと思うかもしれないけれど、そこにはそれぞれの宿のこだわりや好み、間取りの事情というものが、きちんと存在している。 たかが、2段ベッド。されど2段ベッド。あなどるなかれ、だ。

最近は個室のゲストハウスが増えていて、2段ベッドのゲストハウスに宿泊すること自体がレアになってきているように感じる。大人になってから2段ベッドに寝るのって、普段あまりしない体験をすることでもあると思う。

 

ゲストの皆さんには、ぜひその体験を楽しんで、そして、自分好みの型を見つけてもらいたいな。

 

ページ上へ