ゲストハウスと、DIY

 

もう、口に出すのも嫌になるが、あのウィルスのせいで世の中、ひっちゃかめっちゃかになっている。ほとんどのゲストハウスが休業、もしくは、やっていても休業に近い状態(ゲストの人数が少ない)に追い込まれる中、普段あまり時間がかけられない部分の宿のメンテナンスや改装に、自力で取り組んでいる施設も多いのではないだろうか・・・。

うちもしかり、である。

 

ゲストハウス好きの方たちの中には、内装マニアという方が少なからずいて、そんな方々によくご質問を受けるのが「ご自身でDIYされたんですか?」というもの。うちは、1階ラウンジの壁塗りを友人に手伝ってもらったり、一部を自分でやったところもあるが、時間と予算の関係で、ほとんどプロの方におまかせしてしまった。で、そう正直に話すと、がっかりされることがある。うちのような昭和の古民家を自分でDIYし、ゲストハウスをやってみたい、と思っていた皆さん、期待にお応えできず、本当に申し訳ありません。

でもねぇ・・・。DIYって憧れるけど、口で言うほど簡単じゃないですよ。まじで・・・。

 

内装のセンスも技術もほぼ玄人の「東京ひかりゲストハウス」のおかみ、ゆみこさんほどの腕前と根気と丁寧さがなければ、たぶんやったことがない人が、下手に手をださんほうがいいと思う。

と、言うのも、いま、珪藻土に見えるけれど珪藻土じゃない、フランス製の外装材を塗ったうちの宿の壁の汚れた箇所を、「ちょっとペンキで塗ってごまかしてみよう(この感覚がすでにダメ)」と、やり始めたものの、もうこれが、あのウィルス以上のひっちゃかめっちゃかになりまして・・・。「キレイに隠そう、塗りなおそう」と、もがけばもがくほど、取り返しのつかない状態になってしまった・・・。

分け入っても分け入っても、コロナの山・・・by 山頭火

自責の念にかられながら、これもコロナ禍のせい、と問題をすり替え、壁以外のペンキの塗り直しに励む、休館中の4月。

政府による緊急事態宣言は5月6日までとなっていますが、果たしてほんとうに解除されるのかどうか・・・。またもやこの宣言に踊らされて、コロナの山に踏み入れて取り返しのつかない状態にならないよう、今度は慎重に動き出したいものである。

 

ページ上へ