おかえりびと

旅を知り、差別を知る。(前編)

 

 

久しぶりの文章の投稿、タクロウ@YAWP! backpackersです。

 

コロナ騒動は発生から半年が経過したものの、終息はまだまだ先のようですが、良くも悪くも人々が、ようやく“慣れた”印象です。

自動車だって、街に走り始めた100年前には「危険だ!」「凶器だ!」などと散々言われたことでしょう。それが今では、僕らは乗るのが当たり前になり、その存在に恐怖で怯える人なんていないでしょう。コロナだって、同じだと思います。僕らは、新しい脅威に対して、慣れるのに時間がかかるだけです。別に、軽んじているわけではありませんが。

 

というわけで、いい加減にコロナは忘れ、僕はそれよりも危惧することがありまして。アメリカの差別と、報復の連鎖の問題です。最近も黒人(あえてこう書きます)男性のリンチ死体が発見されましたが、暴動の誘発を憂慮してか、警察は「詳細は公表できない」としているそうで。僕の親戚が住むロサンゼルスで起きた事件ですし、アメリカが今後どうなってしまうのか、すごく心配です。

アメリカに限らず今、世界中で差別撤廃の大規模なデモが発生し、歴史上の人物の銅像が破壊されていたりするのですが。このムーブメントに、なんで日本ではこんなに、“他人事”感があるのでしょうかね?

 

その原因を、僕の見解として簡単に言ってしまうと。ほとんど日本人は、自身が謂れのない、強烈な差別を受けたことがないから、だと思います。「日本にも差別はある」というご意見もあるでしょうし、僕も異議はないのですが、それは例えば“ブサイクで笑われる”とか、“頭が悪くてバカにされる”とか、そんな類いのものが多いでしょう。「あんたは千葉県民だから私に近寄るな!」みたいなムチャクチャな者とは、少なくとも僕は日本では出会ったことがありません。

そこで今回は、僕が海外放浪旅の最中に受けた、差別の話をします。基本的にこの場には、ハッピーで笑えるネタを寄稿するつもりなのですが。嫌な話になってしまうことを、お許しください。特定の国を悪く言いたいわけではありませんので、ここでは“欧米の、とある国”とさせていただきます。僕にとっては「二度と行くか!」が確定の、いい思い出が全くない国なので、本音では名前を出したいのですけどね(笑)。

 

ふと立ち寄った公園で、初見のオジさんからいきなり母国語で因縁をつけられ、超デカい獰猛犬を嗾けられたり(15分くらい追いかけられましたよ・・)、レストランに行くとウェイターに完全にシカトされ(僕の後に来た者は案内するのに)、しかたなく勝手に入ったら怒鳴られ追い出されたり。その国では、そんな「グァ! 俺って今、差別されてるんだぁ〜!!」な出来事がいくつも重なり、不愉快なのでさっさと脱出しよう、と僕は決意しまして。

しかし、脱出の際に乗った長距離バスが、僕の人生の内で最も不快と思えるほどの、最低最悪の経験になりました。

 

そのバスは、僕以外には見たところ観光客はおらず、乗客はすべて、その国(出発地)の人、もしくは隣国(到着地)の人、でした。あくまで、見た目と雰囲気から僕がそう捉えただけですが。そもそも観光地ではない都市間ルートのバスですしね。

僕の席の後ろには、僕と同い年くらいの、ガラの悪そうな青年が座っていました。バスが走り出して少し経つと、僕の座席にガンッ!と強い衝撃が。最初は「後ろの人の足が当たったのかな?」程度に思いましたが、一度だけではなく、それがガンッ!ガンッ!と繰り返されまして。

それは明らかに“蹴り”で、完全にわざとやっていると理解した僕は、気だけは強いので後ろの彼に、「おいコラ、やめろ」とハッキリ言いましてね。

すると彼は、見事なまでに舐め腐った態度で、英語でこう言って来たのです。

「You, fu◯kin’ Chinese. Get out !」と。

 

〈続きの(後編)は、明後日24日にUPいたします!〉

 

 

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