墨田長屋のユリです。
必ず聞かれる質問に、「国内、海外どちらからのゲストが多いですか?」「どこの国からが多いですか?」というものがあります。
墨田長屋は、今でこそ国内の方も増えてきましたが、ハイシーズンは圧倒的に海外の方が多いです。実は最初から狙っていたわけでもなく、結果的にそうなっています。
宿を始める時は、駅からのアクセス等を考えたというよりは、この街が好きだから、ここで始めたいという気持ちが大きかったように思います。
紹介していただいた物件を、知り合いの建築士さんと見学・相談し、何か面白そうなものが出来そうだ、という直感を頼りに一緒に作ってもらいました。
だから泊まりに来てくれるゲストと話をしてみると、古い建物のリノベーションに興味があったり、写真を見て「泊まってみたい!」と思ってくれていたりで、聞くたびにとても嬉しく思います。
ターゲットは特に決めていたわけではないけれど、結果的に来てもらえるゲストが、我々の好きなものや雰囲気と上手くハマっているのかもしれません。
それはとても幸せなことだな、といつも思っています。
先月、二週間泊まってくれたフランス人ゲストと、本当に色々な話をしました。
自分たちの好きなことや価値観、人生観。
今までの私はゲストに対して必要以上に世話をしがちだったけど、彼と出会って過ごしていく中で、お互いにもっとフランクで肩の力が抜けた、いい関係って何かな・・という事を学んだ気がします。
ターゲットを定める、というよりは、これからも自分の感覚を信じて、いい雰囲気を作り続けていくことなのかもしれない、と思う日々です。来てくださる方は多いに越したことはないけれど、お互いにたくさんの思い出ができるようにしていきたいですね。